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桃の節句


■「桃の節句」とは
「春の七草・七草粥」に出てきました「五節句」を覚えていますか?
「桃の節句」は七草の「人日(じんじつ)の節句」の次にやってくる「上巳(じょうし)の節句」にあたります。現在は「ひな祭り」として定着していますね。

■何故「桃の節句」と呼ばれるのか?
「上巳の節句」は旧暦の3月3日で、現在の4月3日にあたります。
この頃は、桃の花が咲く時期(3月下旬から4月上旬頃)にあたる為、「桃の節句」となったそうです。

■ひな祭りの起源は
中国の「上巳の日に川で身を清める風習」が平安時代の日本に伝わり、貴族が自分の身代わりとして、災厄を引き受けさせた紙人形を川に流していた儀式(流し雛)がルーツとされています。

江戸時代には、男女一対の内裏雛が飾られるようになり、女の子の健やかな成長と良縁を願うものに変化しており、武家の間で豪華さを競うものになりました。現在のような段飾りが庶民に広まったのは、明治時代になってからだそうです。

■ひな人形を飾る・仕舞うタイミング
ひな人形は、はやく飾ってはやく仕舞うのが良いとされています。

(飾る)
2月4日の立春から飾るのが良いとされていたり、二十四節気の「雨水(うすい)」(2月19日)が良いとも言われています。 また、桃の節句の前日に飾る「一夜飾り」は縁起が悪いとされています。

(仕舞う)
3月3日の翌日か2〜3日中に仕舞うのが良いとされています。 早く仕舞わないと、嫁入りが遅れるとも言われていますね。
ただ、地域によっては4月3日に流し雛を行い、そのあとに仕舞うところもあるそうです。

■ひな祭りの供物
ひな人形にお供えする御膳には由来があります。

(蛤のお吸い物)
蛤の二枚貝は、他の貝殻とは決して合わないため、貞節の象徴とする考え方もあるようで、将来良い伴侶に恵まれるという意味があるそうです。

(白酒)
焼酎やみりんに、蒸したもち米やこうじを仕込んで熟成させたお酒で、白濁しています。 白酒を供えるのは江戸時代後期からの習慣で、神前に供えた「白酒(しろき )」をまねて、ひな祭りに供えるようになったそうです。

(菱餅)
餅を菱形にするのは江戸時代後期からの風習だそうです。
一番上のピンク(赤)は桃の花、真ん中の白は残雪、一番下の緑は雪解けを待つ草の名をそれぞれ表していると言われています。また、ピンク(赤)が生命、白が大地、緑が自然という説もあれば、ピンク(赤)は厄病除け、魔除け、白は清浄、緑は邪気を払うという意味もあるようです。

(ひなあられ)
豆や餅に砂糖を絡めて炒ったもので、 菱餅から転じたものとも考えられいます。それぞれの色の意味も、菱餅と同様のようです。

(草もち)
草もちに使われる「よもぎ」は薬草で魔除けの力があると考えられています。

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