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紅葉狩り



■「紅葉狩り」って何?
「紅葉狩り」と書いて「モミジガリ」と呼びますね。
さて「モミジ」といえば、植物学上、赤ちゃんの手のような・・・と連想される「カエデ」を指します。ただ、カエデの中でも特に色づきの良いものをあえて「モミジ」と呼ぶようです。更に、「カエデ」に限らず、秋に紅葉・黄葉する植物を総称して「モミジ」と呼ぶこともあります。

次に「紅葉狩り」とは、本来どんな事を指すのでしょうか?
「狩り」という言葉から、紅葉している葉を採取すること。だと思っている人は圧倒的に多いようです。ですが、本当の意味は「紅葉を見ること」なのです。

■紅葉狩りの歴史
紅葉狩りは平安時代の貴族が宴を開いて、紅葉を愛でたことが始まりとされており、「百人一首」には「紅葉」を詠んだ歌が6首あります。
江戸時代には紅葉狩りも庶民に広がり、明治には、紅葉狩りを兼ねた旅行も人々の間で楽しまれるようになりました。

■紅葉・黄葉するしくみ
夏には青々と茂っていた葉も秋には「赤」や「黄」などに色を変えますが、そもそもどうしてなのでしょうか?
実は「赤く変わる(紅葉)」「黄色に変わる(黄葉)」はそれぞれメカニズムが違うのです。
まず「紅葉」。
気温が下がり、根からの水分が減少しはじめると、葉と茎の間に「離層」というものが出来上がります。 そうすると、葉にたまっていた栄養がアントシアニンという赤い色素に変わり、紅葉となるわけです。

次に「黄葉」
「離層」ができる所までは「紅葉」と同じですが、落葉前には光合成を行なわなくなり、葉緑素が破壊されます。
そうすると、それまで隠れていたカロチノイドという黄〜橙の色素が残り、黄葉となります。

■親子で体験!!紅葉の楽しみ方いろいろ
◆紅葉を見る楽しみ
山全体が「赤」や「橙」「黄」など、様々に紅葉している様子を眺めるのも、 紅葉が散ったあとの色鮮やかな見事な絨毯は、きっと印象に残るでしょう。
きっとお子様だけではなくお父さん、お母さんも秋という季節を思いっきり肌で感じることができるでしょう。

◆帰宅してからの楽しみ
【押し葉】
赤や黄色などの葉を集めて帰り、押し葉にして、アルバムに張ったり、しおりを作ったりなど
【モミジのてんぷら】
季節感あふれるちょっとしたお料理
「モミジのてんぷら」作り方
1. モミジの葉をよく洗い、キッチンペーパーなどで十分に水気をとります。
2. てんぷらの衣を葉の裏側だけにつけます。(表側の赤い色を残しましょう)
3. 170度の油でさっと揚げます。
4. 塩を少々ふりかけて、いただきます。

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