お天気教室

「レーダーに映らない雨」とは


気象レーダーって何だろう?
気象レーダーは、電波で雨の粒を感知して、雨雲までの距離や雨の強さを観測するものだよ。
アンテナから発射された電波が、雨粒にぶつかって反射する電波を解析することによって、雨雲の様子がわかるよ。

雨雲の様子がわかると、どこで雨が降っているのかよくわかるよね。
日本にはこの気象レーダーが、約20カ所あるんだけど、そんな気象レーダーも、電波が発射される高さよりも、低い位置で降る雨や、雨の粒が小さすぎて、反射する電波が弱すぎるものなど、検知できない雨もあるよ。

■大人向け解説
みなさんは、雨が降りそうなとき、
今どこで雨が降っているのか知りたいとき、
「雨雲レーダー」を活用しますか?
雨雲レーダーは、どこでどのくらいの雨が降っているのか一目瞭然ですし、雨雲は自分のいる地域に移動してくるのか予想することもできますね。

さて、この便利な雨雲レーダー(気象レーダー)。「今、確かにこの場所で雨が降っているのに、レーダーには映っていない。。。」なんて経験ありませんか?
一体、何が起こっているのでしょうか?

現在使用されている気象レーダーには次の特徴があります。
(1) 高度2km上空付近の雨雲を観測しているので、それよりも低い雨雲は映らない
(2) 雨の粒が小さい場合は、映らない

気象レーダーに映らないのは、「霧雨」が多いようです。
「霧雨」は雨の粒が小さい為、レーダーの反射強度が弱かったり、雨雲がレーダーの観測高度よりも低い位置にある事が多く、映らない場合があります。

また逆に、レーダーに映っているのに実際は雨が降っていない。ということもあります。
レーダーが発射する電波の高さには、確かに雨粒が存在していても、地上に降ってくる間に蒸発してしまうケースがそれです。
地上付近の空気が乾燥していると、このような現象が起こります。

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