お天気教室
寒い日の息が白いのは何故?
冬の寒い朝は、吐く息が白くなるよね。
ふだんは何も見えない自分の息が、冬の寒い朝だけ白く見えるのは不思議だよね。
これは、人の体温と気温の差が大きいからなんだよ。
人間の体温は36度〜37度くらいだから、息もだいたい同じ温度だよ。
真夏の気温は35℃くらいだから、体温に近いけど、冬の朝は0℃くらいで、吐く息と30℃くらいの差があるんだ。
そうすると息の中に含まれている水蒸気が、急に冷やされて水になり、白い煙のように現れるんだよ。
沸騰したヤカンからも白い煙が見えるけど、これもヤカンから出た水蒸気が空気で冷やされて白い湯気になっているんだ
。よく似ている現象だよね。
■大人向け解説
空気に含まれている水蒸気(気体)が冷やされると小さい水滴(液体)になり、この小さい水滴が白い煙のように見えています。
息だけではなく、寒い朝の川や湖の水面にも、水温と気温の差が大きい場合は湯気が現れます。
川や湖に湯気が見られる場合は、かなり冷え込んでいるのがわかりますね。
露天風呂でも、お湯の水面では、空気が冷やされて湯気となって現れています。
お子さんと露天風呂に入った時などにお話をされてはいかがでしょうか。
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