おうし座
(Taurus)
【星座神話】
この世のどの牛より美しく雪のような白い毛並みをもつこの牛は、実は大神ゼウスがフェニキア国のエウロパ姫を口説くために変身した姿といわれています。
ゼウスはヘラという本妻がありながらも、数多くの女性と結婚し、たくさんの子を誕生させました。エウロパもそのうちの一人です。
ゼウスは愛くるしいおてんば娘エウロパの前に美しい牛の姿で現れ、エウロパが興味本位に背に乗ったところを連れさらいました。
二人はフェニキアの浜辺から地中海を渡ってクレタ島に着き、ゴルテュンの泉のそばで結婚しました。
一説によると、今のヨーロッパという呼び名は、エウロパが降り立った地という意味で名づけられたといわれています。
【星座の見つけ方】
オリオン座の三ツ星をなぞって右上に進むと、ひときわ赤々と明るく輝く星が見つかります。
これがおうし座の赤右目「アルデバラン」です。
おうし座には幾多の星々が集まる星団が2つあり、ひとつはアルデバランを含んだおうしの顔部分をなす「ヒアデス星団」、もうひとつはおうしの肩先に群れ、やわらかくも神々しい光を放つことで有名な「プレアデス星団(和名:すばる)」です。
プレアデス星団は、都会の夜空でも美しく見ることができるので、ぜひ見てみましょう!