台風のエネルギー源と第二種条件付不安定
■台風のエネルギー源と第二種条件付不安定
熱帯で発生し、発達しながら北上する台風。そのエネルギーは巨大で、平均的な台風で実に原子爆弾の10万倍と言われています。台風のエネルギー源は暖かい海域から供給される水蒸気が放出する潜熱。台風は第二種条件付き不安定と呼ばれるメカニズムで発達します。第二種条件付不安定とは、熱帯低気圧の循環(渦)が発生⇒中心付近に水蒸気が収束し上昇⇒上昇した水蒸気が凝結により潜熱を放出⇒不安定な状態で上昇流が活発⇒地上の気圧が低下し周囲から水蒸気が集まるのを繰り返していく事で、熱帯低気圧は発達を続け、台風となっていきます。