お天気教室

「大気の状態が不安定」とは


テレビの天気予報などで「大気の状態が不安定となりますので、落雷や突風にご注意ください」って聞いたことがあるかな?
「大気の状態が不安定」とはどういう状態を指すのでしょう?

「暖かい空気」と「冷たい空気」があった場合、「暖かい空気」は上のほうへ、「冷たい空気」は下の方へ移動するよね?
これは「冷たい空気」は「密度が大きく重い」、「暖かい空気」は「密度が小さく軽い」からなんだよ。

お天気の世界でも、上空に「冷たい空気」が入ったり、地上では南からの「暖かい空気」が入ったり、日射で温められたりすると、いわゆる「大気の状態が不安定」となって、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ移動しようとします。
そうして暖かい空気が上昇し始めると、急速に雷雲(積乱雲)が発達し、にわか雨や雷が発生しやすくなるんだよ。

■大人向け解説
「大気の状態が不安定」と聞くと、なんとなく「天気が悪くなる」イメージを持つ人も多いかもしれません。

上空に比較的冷たく乾燥した空気が入ったり、地表面が比較的暖かく湿った状態になると、いわゆる「大気の状態が不安定」となります。
天気予報では「上空に(強い)寒気が入り」とか「南から暖かく湿った空気が入り」「日射により地表面が温められ」など聞くかもしれませんが、これらは「大気の状態が不安定」に結びつくのです。

「大気の状態が不安定」となると、「冷たい空気」は下へ「暖かい空気」は上空へ移動しようとするわけですが、そうすると、活発な積乱雲の発生に繋がり、集中豪雨や落雷、突風、降雹といった気象現象を生みだすのです。

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