大気汚染物質『PM2.5』とは一体なんなのでしょうか・・・
正しい知識を身につけ、自分自身で出来る対策を行いましょう
●PM2.5とは
PM2.5(微小粒子状物質)とは、大気中を浮遊する粒子径2.5μm以下の微粒子です。
PM2.5は「髪の毛の太さの1/30程度」と粒径が非常に小さいため、
肺の奥深くまで入り込み、肺がん・呼吸系・循環器系への影響が懸念されています。
●発生源
人為由来・・・工場からのばい煙、自動車からの排気ガスなど。
自然由来・・・土壌、海洋、火山排出物など。
二次的に生成・・・大気中で、揮発性有機化合物・窒素酸化物・硫黄酸化物等が光化学反応や中和反応により生成されるもの。
●基準
環境省におけるPM2.5の注意喚起のための暫定的な指針
日平均値『70μg/m3超』かつ1時間値『85μg/m3超』
⇒不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす。高感受性者(呼吸器系や循環器系疾患のある方、小児、高齢者等) においては、体調に応じてより慎重に行動することが望まれる。
日平均値『70μg/m3以下』かつ1時間値『85μg/m3以下』
⇒特に行動を制約する必要はないが、高感受性者では健康への影響がみられる可能性があるため、体調の変化に注意する。
※基準値を超えたからといってすべての人に必ず健康影響が生じるというものではないと言われています。
(ただし、高感受性者は日平均値 70μg/m3以下の場合であっても健康影響が生じる可能性があるので注意が必要。)
なお、環境基準(人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準)は、
『1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下』と定められています。
●PM2.5の注意報や警報
1日平均値 70μg/m3 に対応する1時間平均値 85μg/m3を1日のうち早めの時間帯で超えた場合は、都道府県等が注意喚起を行うことを推奨しています。
●大陸からの飛来だけではない
PM2.5の大陸からの飛来(越境汚染)は今に始まったことではなく、実は10年以上も前から知られていたことです。
また、PM2.5は通常でも日本の大気中で観測されており、都市汚染の影響もあります。
●季節によるPM2.5の濃度の変動
例年、冬季〜春季にかけて濃度が上昇し、夏季〜秋季にかけては比較的安定した濃度が観測されています。
●対策
@高濃度の場合はなるべく外出を避け、室内においても換気や窓の開閉は必要最小限に留める。
※喫煙により室内のPM2.5濃度が大きく上昇することも知られています。
A外出時は高機能マスクを着用する。(N95・DS1・DS2以上の規格で認定されたもの)
※通常のマスクでは目が粗いため、完全にウィルスを防ぐことができません。
このため、粒子径の細かく、顔の大きさに合った高機能マスクを選ぶことがポイントです。
Bうがい・手洗いはこまめに行う。
C部屋にPM2.5対応の空気清浄機を設置する。
Dどうしても市販のマスクしかない場合には、マスクを2重にして、間にウェットティッシュを挟むといいそうです。
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