ふたご座
(Gemini)
【星座神話】
乗馬の達人カストルと、拳闘の強者ポルックスはとても仲の良い双子でした。
しかし、二人は同じ母から生まれた双子でしたが、皮肉にもカストルは人間の運命をもち、ポルックスは神の運命をもっていました。
二人はアルゴ船という大船の乗組員として活躍しましたが、そんな二人の最期となったのが、いとこであるイーダスとリュンケウス兄弟と牛をめぐっての争いでした。
争いでカストルは運悪く命を落としてしまいましたが、神の運命をもつポルックスは不死身であったためカストルのもとへは行けません。
一人きりになって悲しんだポルックスは、大神ゼウスに懇願して不死身を解いてもらい、星座となっていつまでも二人仲良く夜空で暮らせるようにしてもらったといわれています。
【星座の見つけ方】
まず、冬星座の起点、「オリオン座」を探しましょう。
オリオン座を見つけたら、オリオンの赤星ベテルギウスから「冬の三角」をむすびましょう。
冬の三角の一辺、オリオン座のベテルギウスとこいぬ座プロキオンをむすんだ辺の中間あたりから、北方向へ少し目を移すと、ふたご座のオレンジ色に輝くポルックスと、白色に輝くカストルの2星が仲良く並んでいます。
それぞれの星が双子の頭に位置し、星座全体としては、ペンギンが両手を広げて立っているような形に見えるのが特徴です。