おとめ座
(Virgo)

【星座神話】

大地の豊かな収穫をつかさどる女神デメテルには、大神ゼウスとの間にペルセポネという愛らしい一人娘がいました。

母デメテルはペルセポネをこよなく愛していましたが、ある時ペルセポネは母の留守中に冥界の神ハデスに気に入られ連れ去られてしまいます。

娘が連れ去られたことを知ったデメテルは、絶望のあまりエンナ谷の洞穴にこもってしまい、そのため地上では春になっても草花は芽吹かず、穀物が一粒も実らない大飢饉となってしまいました。

この状況を見かねた大神ゼウスが、冥界の神ハデスにペルセポネを母の元へ返すように命じ、ハデスはしぶしぶ応じましたが、ペルセポネを返す際、これまで何も口にしなかったペルセポネに冥界のざくろの実を4粒食べさせました。

ペルセポネは無事に母の元へ帰ることができましたが、冥界の食物を口にしたものは、冥界に住まわなければならない掟があったため、ペルセポネは1年のうち4ヶ月間は冥界のハデスの元で暮らさなければなりませんでした。

この4ヶ月間は母デメテルが悲しみに打ちひしがれるため、地上では作物の実らない冬が訪れるといわれています。

おとめ座は、この悲しむ母デメテルや娘のペルセポネの姿だと伝えられています。

【星座の見つけ方】

おとめ座はしし座の後を追うようにして、春の南の空に登場します。

全天で2番目という大きな星座ですが、白色の1等星「スピカ」以外は暗い星がほとんどなので、しし座を見つけてからその東側をたどるように見つけるとよいでしょう。

おとめ座はスピカを中心にアルファベットのYの字を横に寝かせたような形をしています。

また、おとめ座1等星スピカとしし座の2等星デネボラ、うしかい座の0等星アルクトゥルスを結ぶ三角形を「春の大三角」といいます。

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