大熊座・小熊座
(Ursa Major・Ursa Minor)
【星座神話】
月の女神アルテミスにつかえるニンフ(森や泉の精)の中に、一際美しいカリストというニンフがいました。
ある時、知らない間に大神ゼウスの愛を受けたカリストは子どもを宿し、やがてアルカスという男の子を産みました。
しかし、このことを知った女神アルテミスは嫉妬・激怒し、カリストに呪いをかけて熊の姿に変えてしまいます。
やがて歳月が流れ、たくましい狩人に成長したアルカスは森の中で熊と化した母カリストに出会います。
カリストはなつかしさと嬉しさのあまりアルカスに近寄りましたが、母とは気づかず襲われると勘違いしたアルカスは、弓で母である熊を射抜こうとしました。
そのとき、この親子の運命を哀れんだ大神ゼウスがつむじ風を送って二人を天に投げ上げ、ともに大熊座と小熊座として星座にしたと伝えられています。
【星座の見つけ方】
大熊座の尾にあたる柄杓型をした7つ星は、みなさんもご存知のとおり「北斗七星」として有名ですね。
春は北の空を見上げれば、都会の空でも明るい7つ星が容易に見つかることでしょう。
この北斗七星は、春の星座探しのナビゲーターとなってくれるので、要チェックです!
また、大熊座の柄杓と向かい合う位置にあるやや暗めの一回り小さい柄杓型をした7つ星が小熊座です。
小熊座の7つ星の先端には「北極星」が輝いています。